あらゆる健康情報が氾濫しています。
氾濫と言っていいのか分からないほど情報内容は巧妙です。
テレビでも雑誌でも、特に内容を発表している人が有名な先生だったり、素晴らしい肩書があると完全に信用してしまいます。
しかし、落ち着いて冷静に考えると『なんか違う。』と思います。
『~の体調が悪ければ~になりたいなら、~が不足だから、~が何倍入った~を毎日飲みましょう食べましょう。』
その内容に数字やグラフで示すデータを見せられれば誰でも信じてしまいます。
私も確かにまことしやかな内容は納得してしまいます。
その事は否定しませんが、落ち着いて考えた時に、体調が悪くなったのは自分が今までどんな生活をしてきたかの原因が必ずあるはずです。
それが分かったら、これからでも毎日の生活習慣を変えていくことが根本治療になるはずです。
食事(特に調味料)の内容、食べる時間帯、お風呂の入り方、運動、睡眠、心の持ち方を立て直せば、かなり体調は変わってくるはずです。
人間は、ビタミンやミネラルやカロリーなどの数値で生きているわけではないのです。
私は昔から栄養のない「こんにゃく」などの大事さをお伝えしてきました。
その頃は、医者も学者も今のように繊維質を摂りなさいなどとは言ってませんでした。
繊維質がいいとなれば、繊維質の多く入った食べ物やサプリメントが紹介される・・・。
今の生きている世界は、宇宙があって地球があって四季のある日本にいて自然の摂理の中、各地方で生活しています。
同じ日本でも地域によって生活様式が違うのは当然だということは誰でも知っていますので、他の地域とは生活様式が違っていても当たり前です。
栄養摂取に関しても、自然の摂理の中でバランスを保ちながら生きていく。
そんな生活環境を自分で全うしていくことが、その人に合った健康法だと思います。
漢方の中医学も理論は正しいのですが、同じ中国でも東西南北では生活様式が全く違うので、使われる処方も生活環境で違ってきます。
健康情報は大事ですが、十把一絡げではないのですから『木を見て森を見ず。』にならないように、私も氣をつけたいと思います。
氣が付けば健康、振り返れば幸せ。