前回、人間が食べた物は、カラダが分泌する消化酵素で分解されるので、効率の良い食事のリズムを載せました。
ところが、人間は繊維質を分解する酵素は持っていません。
食べた繊維質は消化されず大腸まで到達します。
胃や小腸で分解されない繊維質は、大腸に棲む約100兆個の腸内細菌が繊維質を分解する酵素を分泌します。
腸内細菌の分泌する酵素によって分解されたのが、以前もお伝えしましたインターフェロン・核酸・酪酸・乳酸・酢酸・乳酸・セロトニン・各種ホルモン・ビタミンB群などです。
大腸は、排便だけの役割ではなく、重要な成分を作る生産工場だということがお分かりだと思います。
重要な成分を作る生産工場がより良く生産されるためには、大腸の環境が善玉菌の占める割合が圧倒的に高いことが重要です。
善玉菌の占める割合が優勢な生産工場で出来上がった大便は発酵したものとなって悪臭が無く、紙につかず、トイレが汚れない作品になります。
これぞまさしく発酵食品です。
大便が悪臭で、下痢や便秘などのように状態も悪ければ、大腸の環境が悪玉菌の占める割合が圧倒的優勢だという結果です。
発酵食品がカラダにいいという流行りで食事をする健康志向より、自力で発酵食品を生産できる腸内環境を維持するような習慣がいかに大事か。
野生の動物は発酵食品を食べません。
人間の知恵で、発酵食品は長期保存のために作られ、その際、旨味成分も含まれるようになり、食べることを楽しむ人間には好都合となりました。
美味しいものを楽しむということはとても良いことですが、治療目的で発酵食品を摂るということは、自力の健康法とは考え方が違うと思います。
氣が付けば健康、振り返れば幸せ。