東洋医学は、西洋医学と病氣に対する考え方が違います。
『風邪の引き始めには葛根湯。』などという宣伝があります。
西洋医学は病名によって薬を選びますが、東洋医学は病名だけで薬を選びません。
私たちは子供のころから西洋医学で育ったので、東洋医学の考え方はほとんど理解できないか難しいもの、又は不思議なものと思っている人も多いようです。
世の中で私たちは、「陰と陽」「善と悪」「勝と負」などと全く逆なものの存在の中で生きています。
人間の体質も、冷え体質と熱体質があり、東洋医学では「寒と熱」と言います。
寒が悪い、熱が悪いというものではありあません。
冷えすぎたり熱すぎたりは病氣の原因となりますが、各々の体質に良し悪しはないのです。
西洋医学では、病名によって誰でもが体質に関わらず同じ薬を使います。
同じ病名だとしても、東洋医学では、体質が違うと体質によって薬(処方)が変わるのです。
冬は寒く風邪をひきやすいので、風邪予防や寒さ対策のサプリメントのCMが・・・・。
『生姜の入った生姜~グラム、通常の50倍も入ったサプリメントを摂りましょう。』
と言っても、東洋医学でいう熱症の人がそんなに摂ったら熱くなりすぎませんか?
そもそも寒熱関係なく誰であっても、通常の50倍もの生姜を摂ってどうするんでしょう?
ほかにも乳酸菌1兆個分、レモン100個分などというサプリメントはたくさんあります。
東洋医学では、治療や処方は誰でも皆同じではなく、人それぞれ体質が違いながら特徴を生かして健康でいるのだから、病氣になったら人それぞれの違った薬が必要なのです。
薬だけではなく、人はそれぞれ違うのだという考えは大事だと思います。
氣が付けば健康、振り返れば幸せ。