以前、コーヒーに入れるミルクと称して使われるコーヒーフレッシュの内容をお知らせしました。
そのコーヒーフレッシュの作り方を教えて頂いた先生が「添加物の神様」と言われた阿部司先生です。
添加物は悪者と思われていますが、私たちは多かれ少なかれ添加物の「恩恵」をきちんと受けています。
添加物によってコストを下げればメーカーは利益が出、また、「職人技」も要らずに安くて均一な商品を継続的に、かつ楽に作ることができます。
「恩恵」を受けているのは消費者だって同じです。
見た目がキレイで、おいしくて、便利なものが安く買え、しかもなかなか腐らない、そして、2時間かかるような料理を5分で済ませることもできてしまいます。
これらは紛れもなく、食品添加物のおかげなのに、一体何が問題なのでしょうか?
「添加物がどの食品にどれくらい使われているのか、その実態を消費者は知りようがない。
つまり、十分な『情報公開』がなされてないのです」
安部先生は、このように語ります。
「ラベルを見れば分かる」そう思う人もいるかもしれませんが、実は、食品のラベルからでは読み取ることのできない情報もたくさんあります。
(いくつかのルールでは “使用された添加物を省略してよい”というものもあったりします)
情報さえオープンにされていれば、何を選ぶかは消費者の自由ですが、現状ではそれができません。
「有名なメーカーだし、そんな危ない添加物は入ってないだろう」「みんな買ってるコンビニやスーパーに変なものが売られているはずがない」そう信じて、膨大な添加物を摂っている人がどれだけ多いことでしょう。
その“裏側”を知ると絶対に食べたくないと思う食品を何も知らずに食べている人が、いったいどれほどいるでしょうか。
こういう現状を、変えていきたい、より多くの人に、添加物や食の安全についての正しい知識を身につけてほしい。そして、自分や家族の安全のために添加物などのメリット・デメリットを判断した上で「食の選択」ができるようになってほしい。
そのための「添加物の翻訳者」として安部先生は現在、講演会などの活動を続けています。
氣が付けば健康、振り返れば幸せ。